第22話 伝説のキャプテン
感想
利根川東泉との試合当日。雷門はバラバラのまま試合に出ることになった。利根川東泉は息の合ったチームワークで立派なプレーを見せる。昇もリベロとしてDF陣を抜き去り、高志を飛び越えてシュートするなどして大活躍。仲間同士でフォローしあう信頼関係も良かった。それと下町と瑞保のシュート技、天竜は動きはシンプルだけど水墨画のような風流さが素敵。
円堂キャプテンが利根川東泉に来た理由も語られた。それは、かつての雷門イレブンに似ていたからという理由だった。元々利根川東泉の部員は昇、六豹、下町、瑞保の4人だけだったらしいが昇が部員を絶対に集めますという強い意志を示しており、それが円堂キャプテンの心に響いたようである。特訓もタイヤ引きなどで王道な特訓をしていた模様。あの・・・それもいいけれど半田と宍戸がどこに行ったのかそろそろ教えてくれない?
一方バラバラのままの雷門は雄一郎が高志が昇に抜かれたことを責め、半太が抜かれたはお前もだろと雄一郎に援護射撃。相変わらずビビる祐に貴利名が怒り、その後の焦りで氷の矢をシュートに応用して点を取ろうとした貴利名は今度はサスケと鉄之助にそんな付け焼刃の攻撃をするのならしているのならこっちに回せよと責められる。見ているだけでむかついてくる。
そしてバラバラのままの仲間を見た達巳は更に自信を無くしていく。今回の件で雄一郎はオレブン候補から外すことに決めた。明らかに半太の言い分の方が指示できるし、高志だけを責めるのはお門違いだろう。そもそも日和はこういう時に限って役に立たないのな。
しかし、円堂キャプテンは敵にすら元気を与えるカリスマな男である。完全に自信を失い、俺は全然だめだと言った達巳にキャプテンに必要なものは何かを問う。そして最後にお前はお前なりのキャプテンでいいという素晴らしい言葉をかける。
明日人にも俺は円堂キャプテンと違ってキャプテン失格だと言ってしまうが・・・明日人だけは本当にそうだろうか、達巳はキャプテンとして皆にしっかり気を配ってきた、今のチームを助けられるのは達巳だけだと思う。と伝えた。
その言葉をきっかけに過去の伊那国島でプレイしていたころの監督に問われたキャプテンにとって本当に必要なものを思い出した達巳は真のキャプテンとして覚醒し、バラバラになった仲間たちにプレッシャーによってサッカーを楽しむことを忘れていることを伝え、夜遅くまで必殺技の特訓をする鉄之助、限界までドリブルの特訓をする貴利名、倒れるまで走り込みをしていた雄一郎・・・皆の練習をしっかり見ていたことを伝える。それがバラバラだったチームを元に戻すことに成功したのだった。
だが、チームワークが戻ってもそれでも円堂キャプテンは高い壁。鉄之助のノーマルシュートを簡単に止め、サスケのファイアトルネードをけり返し、2人のファイアトルネード軌道補正すら隙を見逃さずキャッチ。さすが円堂キャプテンである。これは新技でも使わない限り突破できないな。明日人たちはチームワークが元に戻ったとはいえ、そんな円堂キャプテンたちから点を取ることができるのだろうか・・・?
金雲はというとクマゾウの着ぐるみを着たアイス売りのふりをして、観客席から試合を見ていることが判明。遠方のどこかで見ているんじゃないかと思ってはいたけど、こんな近くで見ているのを見る限り、何だかんだで心配はしていたのね。だけど勝手に売り物のアイスを食べるなよ。首になるぞ。あ、監督職やってるから首になってもいいのか。さすが金雲、変装しても変人なのは変わらないのね。
一方、今回は珍しく試合に来ていない灰崎と野坂は問題を抱えていた。灰崎は心に葛藤を抱えたまま、ゲーセンで遊んでいたが鬼道さんに声をかけられ、自分が帝国から雷門に転向した過去を遠まわしに話す。そして灰崎もサッカーがしたいという気持ちを正直に鬼道さんにぶちまけた。そんな灰崎に鬼道さんが与えたチャンスとはいったい・・・?
野坂は脳腫瘍が酷くなっており、医師からこれ以上サッカーはできないだろうとドクターストップをかけられそうになるも、次が最後の試合だから出させてくれと祈願。西蔭はそんな野坂の話を病室の外で聞いていた。王帝月ノ宮との決勝・・・とてつもなく荒れそうな気がする。
必殺技講座
マジン・ザ・ハンド
円堂キャプテンの必殺技。魔神を呼び出して、ボールをキャッチする。その威力は1年たってもすさまじく、鉄之助の起動補正というふざけたシュートすら破ってしまうほど。
天竜
瑞保と下町の必殺技。下町が水墨画を描くようにボールを蹴り上げて、2人で天空からシュートする。動きはシンプルだけど水墨画な竜と風景が最高に良い感じ。
今日の格言
発言者:円堂キャプテン
「お前はお前なりのキャプテンでいい」
さっすが円堂キャプテン!格言も他の連中に比べて一回りも二回りも上で最高。自分のチームを作るだけでなくこの格言で自信を失った達巳を元気づけたり、必殺技を使わずに相手のシュートを軽々と止めてしまう所もすごくかっこいい。前回の杏奈と違って説得力もあるし、何より私自身が元気づけられた。やっぱり、貴方がいてこそのイナズマイレブンだ!